災害時の対策と豆知識
衣食住の「衣について
アクリル繊維は火に弱く、熱で溶けるとやけどの危険があるため避けるべきです。また、保温性が低いため、避難時には不向きです。
避難時には、真夏を除いて長袖長ズボンで動きやすい服装を選ぶことが望ましいです。スカートは避けたほうが良いですが、防災バッグには1枚入れておくと、頭部を守る役割や、着替え時や簡易トイレの際の目隠しにも役立ちます。
フード付きのレインコートは防水性に優れているだけでなく、塵やほこり、砂などからも守ってくれる上、保温性があるため寒さをしのぐのにも適したアイテムです。
さらに、けがを防ぐために軍手や手袋を着用し、両手が自由に使えるようにリュックを背負うのが理想的です。

衣食住の「食」について

被災生活ではラップが非常に役立ちます。食器をラップで覆えば、洗い物を出さずに済み、食事後はラップをスポンジ代わりに使うことも可能です。ラップを捨てるだけで食器が再度衛生的に使えるため、紙皿を使用するよりもコストの削減にも繋がります。
また、キッチンばさみがあれば、まな板や包丁がなくても調理ができるので、防災バッグに入れておくと便利です。
小さなお子様がいる場合、非常食に慣れていないことも考えられます。栄養面や体力維持のために食事をしっかり摂ることが大切ですので、普段から食べ慣れている非常食を準備しておくことが重要です。
災害時の食料備蓄は、最低でも3日分、できれば1週間分を用意しておくと安心です。飲料水は1日3ℓを目安に準備しましょう。飲料水は調理にも使うため、少し多めに確保することが大切です。普段から飲料水を購入しておき、賞味期限が短いものから順に使い、定期的に補充することで賞味期限切れを防げます。
衣食住の「住」について
災害への備えとして、棚には重いものを下に置くことが基本です。上に重い物があると、倒れた際に危険を伴います。また、ドア付近に背の高い家具を配置すると、地震の際に倒れて入り口を塞いでしまう可能性があるため、家具の配置には注意が必要です。さらに、火気の近くやガラス窓の前、就寝場所の周辺にも大型家具は置かないようにしましょう。
避難生活では、段ボールが保温や防音に役立ちます。床に直接寝転がるより、段ボールを1枚敷いたほうが温かくなります。また、段ボールにビニール袋をかぶせて簡易トイレとして使用することもできます。
災害はいつ起こるか予測できません。家族で避難場所や避難方法について事前に話し合い、しっかりと対策を講じておきましょう。
